縁起の良い銘木、一位(イチイ)をオブジェとして
古くから“縁起木”として知られる銘木、一位(イチイ)。その名前の由来は、日本の歴史と深く結びついています。
今回納品させていただいたのは、まさに「正一位」という名にふさわしい、一位の一枚板。
その堂々たる風格と、美しい杢目・節の表情は、オブジェとして空間を格上げする存在感を放ちます。

一位とは? ~歴史に名を刻む高貴な木~
✅「正一位」の名を持つ由緒ある樹種
「一位(イチイ)」という名前は、古代日本において官位の最上位「正一位」にちなんで名づけられたとされています。
特に聖徳太子が使った「笏(しゃく)」に一位材が使われていたという逸話は有名で、権威と品格の象徴として扱われてきました。
✅ 仏像彫刻や儀式具にも用いられる神聖な木
その柔らかくも粘りのある材質、そして木肌の美しさから、一位は仏像彫刻・神具・笏・表札など、格式の高い用途で用いられてきました。
見る者の心を静かに整えるような静謐な気配を漂わせ、まさに空間に“格”を与える素材です。

一位一枚板の魅力 ~杢目・節の美しさ~
✅ 繊細で艶やかな木目と、表情豊かな節
今回納品させていただいた一枚板には、繊細な杢目が全体に走り、まるで筆で描いたような濃淡が広がっています。
加えて、適度に配置された節が自然の造形美を物語り、唯一無二の“景色”を形成。
見れば見るほど奥行きを感じさせてくれる、飽きの来ないデザインとなっています。

✅ 静けさと力強さをあわせ持つ風格
一位材はその色味や木目に“派手さ”こそありませんが、しっとりとした質感と落ち着いた佇まいが魅力。
まさに、空間の「芯」となるような存在感。インテリアにおいては飾りすぎず、しかし確実に記憶に残る名脇役として活躍してくれます。

オブジェとしての活用例
✅ アートピースとしての存在感
近年では、こうした杢目の美しい一枚板を“オブジェ”として飾るスタイルが増えてきました。
壁面に立て掛ける、照明と組み合わせる、什器やベースに載せるなど、アイディア次第で空間に新たな命が吹き込まれます。
✅ 和室・エントランス・商業空間にも最適
一枚板は、その優雅さと荘厳さを兼ね備えているため、住宅の和室やエントランスはもちろん、旅館・料亭・寺社仏閣・オフィスなどの演出にもぴったりです。
こちらは店舗ディスプレイとしても使用例です!
まとめ ~ 一位一枚板がもたらす、特別な空間づくり~
- 「正一位」の名をもつ由緒正しい縁起木
- 聖徳太子の笏や仏像に使われてきた歴史ある木材
- 繊細で美しい木目、存在感ある節が醸す唯一無二の表情
- 空間の芯となるオブジェとして、住宅や商業施設に最適
- 静謐さと品格をもたらす、希少で格調高い一枚板
このたびは、一位の一枚板を納品させていただき、誠にありがとうございました。
時を経ても色褪せない風格と存在感で、これからも長くご愛用いただけることを心より願っております。
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