今回は、ご新築のお住まいに高級な栃(とち)一枚板を使った3つの家具を製作・納品させていただきました。

玄関のベンチ、キッチン収納の天板、そしてリビングテーブル。
実はこの3点、別々の一枚板ではありません。
もともとは一枚だった栃を3分割し、それぞれ異なる用途の家具として仕上げています。
同じ木から生まれた3つの表情を、暮らしのさまざまな場所で楽しめるご新築ならではの一枚板の使い方です。
全体に広がる美しい縮杢
今回の栃で特に目を引くのが、天板全体に現れた**縮杢(ちぢみもく)**です。
木肌に細かな波が重なるように現れ、光が当たる角度によってキラキラと表情を変えていきます。
まるで水面が揺らめいているような輝きは、上質な栃一枚板ならではの見どころです。
さらに節や入り皮、その周辺で複雑に変化する杢目が加わり、明るい木肌の中に立体的な陰影をつくり出しています。

加工・仕上げを行うことで、原木の状態では分かりにくかった縮杢も一段と鮮明になりました。
一枚の栃を3分割するという選択
一枚板は「できるだけ大きなままテーブルにする」という使い方だけではありません。
今回は一枚の栃が持つ緩やかなカーブや杢目を見ながら3分割し、玄関ベンチ・キッチン収納の天板・リビングテーブルへと仕立てました。
玄関では、壁際にすっきり納まる一枚板ベンチに。

キッチンでは収納家具の上に設置し、実用的なカウンター天板として。

そしてリビングでは、栃の大きな曲線と迫力を存分に楽しめるローテーブルとして使用しています。
用途も置かれる場所も違いますが、同じ栃から切り出しているため、住まいの中に自然な統一感が生まれます。
オークの床に映える栃の明るい木肌
ご新築の室内には、温かみのあるオークの床が使われています。
その少し濃い色合いに対して、栃の明るく透明感のある木肌が美しいコントラストをつくりました。
特にリビングテーブルには細身のブラックアイアン脚を合わせています。

柔らかな栃の杢目と自然な輪郭に、シャープなアイアンを加えることで全体を引き締め、ナチュラルに寄りすぎないモダンな印象に仕上がりました。
大きく湾曲した天然の耳も、人工的なデザインでは再現できないこの一枚ならではの造形です。
一枚板を家全体で楽しむという考え方
一枚板というとダイニングテーブルをイメージされることが多いですが、使い方はそれだけではありません。
ベンチ、カウンター、デスク、棚板、TVボード、リビングテーブルなど、素材の大きさや形を見ながらさまざまな家具へ展開できます。
一枚板工房see-sawは工務店が運営しているため、家具単体だけではなく、設置する場所や住まい全体とのバランスを考えた別注製作もご相談いただけます。
今回のように「一枚の木を家の数か所で使いたい」というご要望も、一枚板だからこそできる面白い選択肢です。
ご新築完成までの長期お預かりもご相談ください
ご新築の場合、「気に入った一枚板を見つけたけれど、家の完成はまだ先」というケースも少なくありません。
see-sawでは、ご購入いただいた一枚板の長期お預かりにも対応しています。
完成時期に合わせた製作・納品についてもご相談いただけますので、家が完成する前から一枚板をお選びいただくことができます。
また大阪・関西圏だけでなく、遠方からオンラインで一枚板をご検討いただくことも可能です。
追加写真や動画などで杢目・耳・色合いなどをご確認いただきながらご案内いたします。
▶︎ オンラインでの一枚板ご購入の注意点
https://see-saw.net/apps/note/2025/06/useful001/
一枚の栃から生まれた、3つの家具。
場所や用途が変わっても、同じ縮杢や木肌が住まいの中で緩やかにつながっていく。
一枚板を「一台の家具」としてではなく、「住まい全体で楽しむ」素敵な納品となりました。
この度は、一枚板工房see-sawにご依頼いただき、ありがとうございました。


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